はじめに
ADHDの特徴のひとつに、やるべき作業をしている途中で、全く関係ないことを始めてしまうというものがあります。本人はサボろうとしているわけではなく、気になったことに意識が移りやすい脳の特性によるものです。
気づいたら別のことをしていた、やろうと思っていたことを忘れていた、という経験はADHDの人によく見られます。
この記事では、どんな場面で起こりやすいのか、困りごと、対処の工夫について解説します。
関係ないことを始めてしまう場面の例
ADHDの人は、作業中に別の刺激が入ると、そちらに意識が切り替わりやすい傾向があります。そのため、本来やる予定だったことから離れてしまうことがあります。
- 宿題をしていたのに、机の上の物を片付け始める
- 掃除をしていたのに、本を見つけて読み始める
- スマホで調べ物をしていたのにSNSを見始める
- 料理中に別の用事を思い出してそのまま忘れる
- 仕事の途中でメールを確認し、そのまま別の作業に移る
困りごとになりやすいこと
関係ないことを始めてしまうことで、次のような困りごとが起きやすくなります。- やるべきことがなかなか終わらない
- 途中の作業が増えて混乱する
- 忘れ物ややり残しが多くなる
- 周囲から集中力がないと思われる
- 自分でも何をしていたのか分からなくなる
対処の工夫
途中で別のことを始めてしまう癖は、環境ややり方を工夫することで減らすことができます。- 今やることを紙に書いて目の前に置く
- 机の上に余計な物を置かない
- 作業時間を短く区切って取り組む
- 思いついたことはすぐやらずメモだけする
- 終わるまでスマホを触らないルールを作る
まとめ
ADHDの人が作業中に別のことを始めてしまうのは、意志が弱いからではなく注意の切り替わりやすさという特性によるものです。やり方を工夫することで、途中で脱線する回数を減らすことができます。
自分に合った方法を見つけて、無理なく続けられる形を作ることが大切です。